最近話題のボルダリングについて、やったことのない方、これからやってみたい方にその魅力と面白さを紹介します
ボルダリングってなに?
ボルダリングの語源
Boulder(ボルダ―)「巨岩、石ころ」から来ており、これにingをつけてボルダリングと言われております。
ボルダリングの歴史
ボルダリングはロープなどの道具を使わないで岩や岩壁を自分の体のみで登るクライミングのひとつのジャンルとしてはじまりました。
その練習として人口の壁を登るインドアのクライミングジムが1980年代ごろから出来はじめ、今では全国に600店舗以上のボルダリングジムが出来ました。
今では、ボルダリングと言えばボルダリングジムで登ることをイメージする方が多いと思います。
そして2020年の東京オリンピックからスポーツクライミングが新たに採用され認知度も注目度も高まっておりより身近なスポーツになって来ております。
最近は子供も楽しめるジムも出来ており、今後は人気の習い事になっていくかもしれません。
クライミングの分類
「クライミング」の直訳は「登ること」を指します。
「クライミング」は登る手段にクライミングシューズとチョーク以外の道具を使用せずクライマーの手と足のみで登る「フリークライミング」と、登る手段として道具を使用する「エイドクライミング」に大きく分かれます。
さらに「フリークライミング」は、ロープを使用して安全確保をする「ルートクライミング」と、ロープを使用しない「ボルダリング」に分かれます。
そして、「ルートクライミング」はロープがあらかじめ終了点である上部からかかっている状態で登る「トップロープクライミング」と、登りながらクライマーがロープを支点にかけていく「リードクライミング」に分かれます。
スポーツクライミング
2020年、東京オリンピックにも採用された「スポーツクライミング」は「リードクライミング」「ボルダリング」「スピードクライミング」を指します。
「リードクライミング」は高さ12m以上の壁で、最長60手程度のコースをどこまで登ることが出来るかを競う持久力が求められる種目です。
選手はロープの繋がったハーネスを装着し、途中の確保支点にロープをかけることで安全を確保しながら登り、最後の支点にロープをかけると完登と見なされます。
「ボルダリング」は高さ5メートル以下程度の壁で、複数のコースをいくつ登ることができたかを競う種目です。
ボルダリングは安全器具等を装着せず、クライミングシューズとチョークのみで登ります。スタート位置から始めて、トップホールドを両手で触り安定した姿勢を取ると完登とみなされ、保持力、体幹、発想力などが求められる競技です。
「スピードクライミング」は高さ10メートルもしくは15メートルの壁で、予めホールドの配置が周知されているコースをどれだけ早く登るかを競う瞬発力が求められる競技です。
スピードクライミングはロープの繋がったハーネスを装着するトップロープスタイルで行うため、途中の支点確保は必要ありません。
グレード
課題には難しさを表すグレードがあり、一般的なグレードとして日本式(段級グレード)、ヨーロッパ式(フレンチグレード)、アメリカ式(Vグレード)が使われている
◆ボルダークレード
段級 | ヨーロッパ式 | アメリカ式 |
8級 | 1+ 2 | VB- |
7級 | 2+ 3 | VB VB+ |
6級 | 3+ 4 | V0- V0 |
5級 | 4+ 5 | V0+ V1 |
4級 | 5+ 6A | V2 |
V3 | ||
3級 | 6A+ 6B | |
V4 | ||
2級 | 6B+ 6C | |
V5 | ||
1級 | 6C+ 7A | V6 |
初段 | 7A+ 7B | V7 |
V8 | ||
二段(+) | 7B+ 7C | V9 |
三段(+) | 7C+ 8A | V10 V11 |
四段(+) | 8A+ 8B | V12 V13 |
五段(+) | 8B+ 8C | V14 V15 |
六段(+) | 8C+ | V16 |
※リードクライミングのグレードは別となっている
ボルダリングの魅力
1人でも気軽に始められて、道具もシューズとチョークのみで出来る
大人になってから身体を動かすような新しい趣味を始める場合、意外と選択肢は多くないと思います。
なぜなら、一人で出来るスポーツは限られているし、大人になってから始めるには難しいと考えてしまったり理由はそれぞれ。
でもボルダリングなら一人で行うスポーツで、大人から始めても全然恥ずかしくもなく、ルールも簡単でそれでいて楽しい。
しかも、必要なのはシューズとチョークのみ。
服装は基本的に動きやすく、チョークなどがついて白くなっても良い服装なら何でも大丈夫。
ジャージで登る人、ジーパン&パーカーで登る人などさまざまで、ボルダリング専用の服装を揃える必要はなし。
始めのうちはボルダリングジムでレンタルがあるので手ぶらでも問題ありません。
大人になってから始めるスポーツとしてはもってこいだと思います。
ただ力で登るだけじゃない!考えながら登るまるで『身体を使ったパズル』
ボルダリングは一見、力がないと登れなそうで難しそうと思うかもしれません。
でも安心してください。ハシゴを登れるくらいの筋力があれば十分に楽しめます。
もちろん力が必要になるコースもありますが、ボルダリングジムにはレベルにあわせてさまざまなコースが設定されており、初心者のかたでも十分に楽しめるコースがたくさんあります。
ボルダリングは身体の向き、体重のかけ方、ホールドの持ち方、足のかけ方によって登れなかったコースが登れたりします。
どうすればコースが登れるか考え、それを試して、登れなかったら修正してを繰り返し、自分に合った登り方を見つけて登れたときは、パズルのピースが当てはまった時のような嬉しさがあります。
それはまるで『身体を使ったパズル』のような魅力があります。
達成感が何度も味わえる
ボルダリングはコースがたくさんあり、自分が登れなかったコースを何度もトライして登れたときの達成感はまるで、登山で頂上についた時の達成感と、マラソンで自己ベスト更新した時の達成感を合わせたときのような快感を何度も味わえること。
達成感を味わることでまた次のコースとやっているうちに自然と上達していくことが魅力です。
楽しみながら身体を鍛えられ、飽きがこない
わたしの場合ですが、フィットネスジムに何度か通ったことがありますが、フィットネスジムは基本的にはトレーニングマシンなどを使って身体を鍛えるため、いつも同じことの繰り返しになります。
飽きっぽい性格の人はわかると思いますが、トレーニングマシンを使った筋トレは飽きがきて続かないという方は少なくないと思います。
でも、ボルダリングなら達成感を味わいながら楽しく身体が鍛えられます。
しかも、トレーニングマシンのように決まった筋肉を鍛えるわけではなく、ボルダリングはコースによって求められる動きが違ってくるので全身の筋肉や体幹を鍛えることが出来、ダイエットにもおすすめです。
また、ボルダリングジムのコースは難易度が設定されており、5級が登れたら4級など目標が立てやすいこともあり継続して楽しめる要因の一つで、さらにコースは定期的に変わるので、飽きがくることがないことも魅力です。
子供にもおすすめで家族みんなで楽しめる
ボルダリングは子供から大人までみんな楽しめるので家族で始めるスポーツとしてもおすすめ。
ボルダリングは子供の成長においても、どうやって登ったらいいか『考える力』が鍛えられること。『目標に向かって頑張る力』が鍛えられること。『集中力の向上』すること。さまざまな動きが要求され全身の筋肉が鍛えられ『身体能力、運動神経の向上』することなど、いいことがたくさん。
いろんな人と仲良くなれる
ボルダリングジムでは、知らない方同士でもがんばって登っている方に対して「がんばれ‼」「がんばっ‼」と掛け声をかけたり、完登出来た際に「ナイス」などと声をかける独特の文化のようなものがあります。
そして同じコースを登っていれば自然に「ここをこうすればいいかも」「そこはこうすればいいんじゃない」など会話が生まれ名前は知らなくても自然と仲良くなれたりもします。
このようにボルダリングには魅力がいっぱいです。一人でも自分のレベルやペースに合わせて楽しめるます。子供から大人までいま一番のおすすめスポーツです。
見るのも楽しい
オリンピックにも選出されたことでスポーツクライミングは今後さらに注目を浴びていくでしょう。まだ見たことが無い方も、やったことが無い方も、見てるだけでも楽しいスポーツです。今はYouTubeなどで手軽に見ることができますので是非ご覧ください。