専門用語を覚えよう
あ行
アイソレーションエリア isolation area クライミングコンペでの、選手の隔離場所。
アイシング トレーニング後に筋肉を冷やして炎症を抑える。
アウトサイドエッジ つま先の小指側でホールドに乗ること。逆側(親指側)はインサイドエッジ。
アウトサイドフラッギング ホールドに乗っていない足を乗っている足の外側に流してバランスを取るムーブ。足を内側に通してバランスをとることをインサイドフラッキングという。
足の乗せ換え ホールドに乗っている足を乗せ換えること。右足から左足、左足から右足に乗せ換えること。
足自由 足で使用していいホールドが自由
足を切る 足をホールドから外すこと
アッパー シューズのソール(足の裏)以外の部分。
アテンプト 課題にトライすること。コンペ(試合)では、このアテンプト数(完登するまでにトライした回数)が少ない方が得点が高い
アンダークリング アンダーホールドを、手のひらを上にしてホールドを下から持ち上げるようにして持つこと。
アンダーホールド 下側が持てるようになっているホールド。「アンダーカット」ともいう。
一撃 課題を1回のトライで完登すること。フラッシュとも言う。
インカット 内側にえぐれたホールド。
インサイドエッジ つま先の親指側でホールドに乗ること。逆側(子指側)はアウトサイドエッジ。
インサイドフラッギング ホールドに乗っていない足を乗っている足の内側に通してバランスを取るムーブ
エッジ 縁、へり、角(かど)。または角のあるホールド。
エッジング シューズの端の1点に集中して立つこと。一般的にソールの硬いシューズ有利。
オーバーハング 垂直よりも手前に倒れている壁。単に「ハング」ともいう。
オブザベーション 登る前にルートの下見すること。どう登ったらよいかイメージする。略してオブザべとも言う。
オープンハンド ホールドに指を立てずに伸ばした状態で保つ方法。タンデュとも言う
オンサイト 課題を初見の1回のトライで完登すること。他人が登っているところを見たり、登り方を教わることなく完登すること。OSと略される。
か行
カウンターバランス 対角線でバランスを取るムーブ。
核心 課題の難しいポイント。
ガストン 親指を下にして縦型のホールドを横から引くようにして持つ持ち方。語源は、ガストン・レビュファという人物からきている。子指が下になって引く場合は「サイドプル」という。
課題 クライミングにおけるルート(コース)のこと
カチホールド 指先くらいしか掛からない小さなホールド。クリンプとも言う。
カチ持ち 指の第一関節を反らしてホールドに引っ掛けるようにして持つ持ち方。親指を人差し指の上に添える。
ガバ 大きくえぐれていて「ガバっ」と持てるホールド。ジャグとも言う。
ガンバ 頑張れの意味。応援のかけ声。フランス語ではaller!(アレ!)。
カンテ 壁の端の部分。課題によって、使ってはいけない場合がある。
完登 登りきること。
ギア 用具。
キョン 膝を内側に回すように折り曲げて下半身を安定させる技術。ドロップニーともいう。
キャンパシング キャンパスボードを用いたトレーニング。足を使わず上体のみを総動員して動きを出す事。
クライムオン 壁や岩を登り始めること。反対をクライムダウン
クライムダウン 壁や岩を降りること。反対をクライムオン
クラック 岩の割れ目。
クラッシュパッド(ボルダリングマット) 岩場で安全を確保するマット。
グラウンドフォール 地上への墜落。ボルダリングでは使わない。略して「グラウンドする」
クリップ ロープクライミングでカラビナにロープを通す事。
グレード 課題の難度度の事を指す。国内のボルダリングでは「段級グレード」を用いる
クロス 腕を交差させるようにしてホールドを掴むこと。
さ行
サイドプル 縦型のホールドを横から引くようにして持つ持ち方。この時、小指が下になる。親指が下になって引く場合は「ガストン」という。
三点支持 ボルダリング、クライミングの基本。足を開いた状態なら正三角形、手が開いた状態は足は1つのホールドに乗り逆三角形を作りバランスを取る事。
シェイク 腕が疲れないように、腕を振って回復させること。
シットダウンスタート お尻を地面について座った状態からスタートすること。略してシットスタートもいうこともある。
ジャミング 岩のクラック(割れ目)やボテとボテの隙間などに手や足を差し込み、手を曲げたりつま先をひねったりして固定させる方法。
シューレース 靴紐のこと。クライミングでは、靴紐で固定するタイプのシューズ。
スタティック 静的動作。飛んだり跳ねたりといったダイナミックな動きはせず、確実にホールドを取りに行くこと。
スタンス 足置きの事。フットホールドを指す場合もある。
ステミング 壁やホールドに両足をつっぱって登ること。両手を離して休ませることができる。主に2つの壁の間の凹んだコーナーで使用することが多い。
ストレニュアス 長く負担がかかるような課題。
スポット 登っている人が落下した場合の安全確保を行う。ジムでは行わない。
スメアリング 角度のないホールドや壁、岩などにソールを押し付けて摩擦で踏む。
スローパー 指の引っかからないホールド。丸みを帯びているものが多い。
スラブ 傾斜が90°以下の壁面。
スリップオン クライミングシューズの形状の一つで、靴紐やベルクロで固定しないタイプ。スリッポン、スリッパタイプともいう。
正対 カベや岩に対して体が正面を向いている状態で登る事。
セッション 複数名で同じ課題を交代で登ること
ソール 靴底。
側対 体をひねって壁に取り付いた姿勢。壁に対して正面を向いた体勢は「正対」。
た行
ダイアゴナル(カウンターバランス) 対角線上でバランスを取るムーブ。
ダイノ ジャンプしてホールドを取りに行く跳び系のムーブ。ランジともいう。また、両手でホールドを取りに行く場合はダブルダイノ。
ダウントゥ クライミングシューズのつま先が下側に変形しているシューズの種類。
タンデュ ホールドに指を立てずに伸ばした状態で保つ方法。オープンハンドとも言う。
チクタク 一度使ったホールドを逆の手でもう一度使うこと。「寄せ」という場合もある。
地ジャンスタート 手の届かないスタートホールドに、ジャンプして取り付く方法。
チョーク 滑り止めに使用する粉。粉タイプや固形や液体の物もある。
チョークアップ 滑り止めの為にチョークを手につけること。
チョークバック 滑り止めのチョークを入れる袋。床に置くタイプやベルトで巻いて腰に付けられるものがある。
チョークボール 粉を袋に入れた物。使い切りタイプと詰め替えタイプがある。
デッドポイント 体を引き付けて一瞬無重力状態にして、次のホールドを取りに行きます。略してデッドともいう
手に足 手で持っているホールドに、足をあげる。
トウフック つま先(トウ)でホールドを引っかけること。
TOP(トップ) 課題のゴールのこと。略して「T」と記載されることもある。また、コンペなどで完登したことを意味する記号としても使われる。
トップアウト 課題をクリアした後、壁を降りずに上から抜けていくこと。自然の岩場ではトップアウトの場合が多い。
トップロープ ロープクライミングの種類の一つで上から吊り下げられている状態で登る事。
飛ばし 課題で、本来想定されているルートの手順を省略して登ること。ショートカット。
トラバース 壁や岩を横移動する事。
な行
長物(ナガモノ) 「S(スタート)」「1」「2」「3」…と数字の印がついたホールドを辿っていく通常より手数が多い課題。
ニーバー 岩やホールドに、膝と足を突っ張り棒の様にして体を支えること。
ヌメる 手汗で滑ってしまう状態。
ノーハンド 登っている最中に両手を離すこと
は行
ハイステップ 高い場所に足をあげて、岩やホールドに乗り込むムーブ。
ハイボルダー 高さのあるボルダリングの岩、もしくはジムの壁面。
パキる 指の腱を痛めてしまうこと。実際に「パキッ」と音がする場合がある為こう呼ばれている。
パーミング 手のひらの摩擦を使ってホールドを保持する持ち方。主にスローパーホールドで使用する。
ハングドッグ ルートクライミングで、ロープにぶらさがった状態でレストやルートの確認を行うこと。
パンプ 筋肉が疲労して前腕が、パンパンの状態になる事。
ビス ネジのこと。またはボルトを使用せず、ビスだけで固定されている小さなホールドのこともビスと呼ぶ。
ヒールカップ クライミングシューズのかかとの部分。
ヒールフック かかとをホールドに引っかけるテクニック。
ビレイヤー リードクライミング等2人1組で登る場合の安全確保(ビレイ)する人のこと。登る人のことは「クライマー」と呼び分ける。
ピンチ 親指とその他の指でホールドを挟むこと。「ピンチグリップ」の略。
フィギュア4 フットホールドが無い時に、自分の腕をフットホールドの代わりにする技術。
フットホールド 足を置くホールドをさす。
フラッギング 片足だけをホールドに乗せて、乗せてない足を流してバランスを取る。インサイドフラッギングやアウトサイドフラッギングなどがある。
フラッシング 他の人の登りをみて、オンサイト(一度目のトライで完登する事)すること。
フリクション 摩擦力のこと。
フリーソロ 器具無しで登る行為。
フレーク 薄い破片のような形状のホールド。
プロジェクト まだ完登者が出ていない開拓中の課題。
ベルクロ ベルクロで足を固定するタイプのシューズ。シューレース(紐靴タイプ)やスリップオン(スリッパタイプ)と比べて最も種類が豊富。
ポケット 指しか入らないような、穴の空いた形状の岩やホールドを指す。
ホールド 岩を登る際に手掛り足掛りとなる箇所、人口壁では取り付けてある突起物の事。
ま行
マッチ ひとつのホールドを両手で持つこと
マントル 頂上で体を返して這い上がる様にして登るムーブ。
ムーブ クライミング、ボルダリングでの動き、テクニックの事。
目課題 実際に登って検証することなく、目で見ただけで作成された課題。
や行
よれる 疲れて登れなくなること。
ら行
ラップ 手のひらでホールドを包むようにして持つ持ち方。
ランジ ジャンプしてホールドを取りに行く跳び系のムーブ。ダイノともいう。
リソール 靴底の張り替え。
リップ クライミング、ボルダリングで強傾斜の部分から緩傾斜へ移り変わる角の部分の事。壁の一番上の縁の部分をいうこともある。
ルーフ 傾斜の強い壁で天井を這うような壁をいう
レイバック 手(引く)と足(押す)のオポジションによって体を安定させ、三点支持で登る。主にクラック、特にコーナークラックを登る際に使うことが多い。
レースアップ クライミング、ボルダリングシューズの種類の一つで靴紐タイプ。
レスト 休憩の事。
レッドポイント 2回目以降のトライで完登すること。