クライミングホールドとは、人工の壁に取り付けられたカラフルな突起物のことです。ボルダリングでは、このホールドを手がかりにして壁を登ります。ホールドの形や配置によって、コースの難易度や特徴が変わってきます。ホールドの種類と持ち方を知っておくと、ボルダリングの楽しさや上達のスピードがアップしますよ!
クライミングホールドの種類
クライミングホールドには、大きく分けて以下の7種類があります。これだけは知っておきたいホールドを紹介します。
・ジャグ(ガバ):大きくて持ちやすいホールド。初心者向けのコースで多く使われる。
・ミニジャグ(インカット):内側に切り込んだ形状のホールド。小さいジャグとも言える。全ての難易度で使い勝手が良い。
・クリンプ(カチ):指先しか掛けられないホールド。上級者向けのコースで頻出する。指への負担が大きいので注意が必要。
・スローパー:丸みが強く、掴める箇所がないホールド。持ち方にコツがいる。手のひら全体で抑え込むようにすると良い。
・ピンチ:縦に細長く付いたホールド。挟むように持つ。外側に捻じるような力を加えると保持力が上がる。
・ポケット:ホールドに穴が空いているもの。穴に指を引っ掛けるように持つ。穴の大きさや入る指の本数によって難易度が変わる。
・ハリボテ:英語ではボリュームと言い、ジムでは略してボテと呼ぶことが多い。近年は大きいハリボテが増えておりよりダイナミックな動きを作ることができる
クライミングホールドの持ち方
クライミングホールドの持ち方は、ホールドの形状やコースの状況によって変える必要があります。一般的な持ち方のコツを紹介します。
・ジャグ(ガバ):ガバっと持って、指の付け根まで握り込まないようにする。深く握りすぎると指を痛めるリスクがある。
・ミニジャグ(インカット):指の第1関節から第3関節を引っ掛けるようにする。親指は人差し指の上に添えると保持力が高まる。
・クリンプ(カチ):指先をホールドに掛けて、親指を人差し指の上に添える「カチ持ち」か、指を伸ばして掛ける「オープンハンド」か、親指を外して掛ける「セミアーケ」のいずれかを使う。カチ持ちは指への負担が大きいので、必要な時だけ使うようにする。
↑カチ持ち
↑オープンハンド※セミアーケはオープンハンドとカチ持ちの中間のような持ち方
・スローパー:手のひら全体でホールドを抑え込むようにする。指先は壁につけて、壁とホールドの間に指を入れ込むようなイメージで力を入れる。体は壁から離れずに、体重をホールドの真下に落とし込むようにする。
・ピンチ:親指とその他の4本指で挟むように持つ。外側に捻じるような力を加えると保持力が上がる。
・ポケット:穴に入る指の本数に応じて、「ワンフィンガー」「ツーフィンガー」「スリーフィンガー(俵持ち)」のいずれかを使う。ワンフィンガーは怪我のリスクが高いので、できるだけ避ける。スリーフィンガー(俵持ち)は保持力が高く、怪我のリスクが低いので、穴が大きい場合は積極的に使う。
・ラップ持ち:ホールドの正面から指でつかむのではなく、横から手のひら全体で包むようにする持ち方のことです。ラップ持ちのときは、肘を下げて肩を引き込むことで、ホールドに対して垂直に力をかけることができます。これにより、ホールドから離れることを防ぎます。
まとめ
クライミングホールドの種類と持ち方をマスターすることで、ボルダリングの技術や楽しさが格段にアップします。ホールドの形や配置に合わせて、最適な持ち方を選ぶことが重要です。ホールドの持ち方には、指への負担や怪我のリスクも関わってくるので、注意しながら練習しましょう。ホールドの種類と持ち方を知っておくと、ジム内でとても役に立ちますよ!
この記事では、クライミングホールドの種類と持ち方について解説しました。ボルダリングに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。ボルダリングを楽しんでくださいね!